健康で自立した日常生活ができる期間を示す「健康寿命」は、
男女とも70代前半が多く、約9〜12年は自由に動くことが
難しい状態に。常日頃から健康管理を心掛けたいですね。
関節の調子が悪くて身体を動かさなくなると、
骨や筋肉にまで影響が生じます。
やがて関節軟骨や骨の量、筋肉量が減少して歩行等が難しくなり、
自立した生活ができなくなる状態になります。
この一連の概念を「ロコモ(ロコモティブ・シンドローム)」といいます。
健康寿命が損なわれている状態といえるでしょう。
ロコモは、関節・骨・筋肉のバランスや働きが低下することが
引き金になりますが、
そのサインとなるのが「関節の痛み」です。
厚生労働省の統計によると、要介護・要支援となった原因に
関節疾患と骨折・転倒があげられ、全体の2割以上にもなります。
足腰や膝など関節の痛みを「年のせい」にしたり、
あるいは「痛みが治まったから」と治療やケアを継続せず、
そのままにしている人は特に注意しましょう。